蝶の詳細

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ウラキンシジミ    絶滅危惧Ⅱ類種
Golden Hairstreak    シジミチョウ科

1975年8月10日撮影(岩手県宮古市)

【 学 名 】Ussuriana stygiana  (Butler,1881)【 大きさ 】
【 時 期 】6月~8月(春・夏)【 発生数 】稀少(生息地で稀に目にする)
【 生息地 】高山地帯の樹林
【 内 容 】 文字通り翅裏が黄金色の蝶である。雌雄の斑紋は、ほとんど同様であるが、雌の裏面の色彩は、雄に比べてやや明るい。裏面の色彩は地理的変異があり、北海道、東北地方北部のものは明るく、暖地のものは黒っぽくなる。また、遺伝的変異も知られている。北海道、本州、四国、九州に分布する日本特産種で、国外からは知られていない。
 暖地でも、低山地に産する所もあるが、通常は、かなりの高山地帯に棲息する。年1回の発生で、低山地帯では、6月に発生するが、一般には7月に発生するところが多い。寒冷地では8月に発生するところもある。
 広葉樹林の中や谷川のほとりに棲息することが多い。日中には活動しないで日陰に静止して、夕暮れ時になって活発に樹上を飛び回る。幼虫の食餌植物はトネリコ類である。卵の状態で越冬する。
 ウラキンシジミは美しい蝶で、その産地が限られている珍蝶の一種で、蝶愛好家の憧れの的である。この蝶は佐賀県では、藤津郡多良岳からのみ知られている。同地には、現在、小数のみ棲息しているという。絶滅が心配されている。
 この蝶と私の最初の出会いは、故岡野磨瑳郎岩手大学教授のご案内で、1975年、岩手県岩手山山麓に採集に行った時である。眼の前に、新鮮なウラキンシジミがいた。その時は撮影を忘れて夢中で網を振った。

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