蝶の詳細

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ヒメウラナミジャノメ    
Argus Rings    タテハチョウ科

1991年7月6日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

【 学 名 】Ypthima argus Butler,1866【 大きさ 】
【 時 期 】6月~10月(夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】平地から丘陵地の草木で日陰を好む
【 内 容 】 どこにでもみられる、ごく普通の蝶であるが、多くの人になじみが少ない蝶と思われる。大きさはシジミチョウ程度で、目玉模様のある翅の色彩も目立たず、この蝶を蛾と思っている人もあるくらいである。
 それにジャノメ(蛇の目)という名をもらっているのも印象を悪くする。この蝶は、日陰の庭の片隅に、ひっそりと生活している。地上低く飛び花に集まる。花や葉に止まると、翅を閉じたり開いたりする。
 要するに、形も生活も人目をひかない地味な蝶と言えるが、近寄ってよく見るとかれんなところもある。この蝶は、北海道から九州まで全国各地に普通にみられるが、対馬とトカラ諸島以南には分布しない。
 国外では朝鮮半島、ウスリー、中国北部に分布する。幼虫はチヂミザサなどのイネ科の植物を食べる。この蝶に非常によく似た種に、ウラナミジャノメ Ypthima multistriata niphonica Murayama, 1969がある。両者は、ちょっとみると見分けがつかないが、後ろ翅の裏側をみると容易に区別できる。ヒメウラナミジャノメは目玉模様が5個あるが、ウラナミジャノメは3個しかない。翅を閉じて止まっているときに見れば、間違うことはない。
 ウラナミジャノメは静岡以西に分布し、ヒメウラナミジャノメより個体数が少ない。ウラナミジャノメに似た種に、リュウキュウウラナミジャノメ Ypthima riukiuana Matsumura,1906がいる。本種は琉球の固有種である。また、ヤエヤマウラナミジャノメ Ypthima yayeyamana Nire,1920とマサキウラナミジャノメ Ypthima masakii Ito, 1947がいるが、この2種も石垣、西表島の固有種である。

1991年7月6日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)


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