蝶の詳細

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ヒメギフチョウ    
Small Luehdorfia    アゲハチョウ科

1976年5月20日撮影(岩手県滝沢市)

【 学 名 】Luehdorfia puziloi inexpecta Sheljuzhko,1913【 大きさ 】
【 時 期 】4月~6月(春・夏)【 発生数 】
【 生息地 】山地の雑木林
【 内 容 】 東北の春は遅い。4月の中旬になっても、まだ、山肌は枯れ草の冬景色である。日陰には残雪さえある。そのような枯れ草の上を飛んでいる、黄色に黒のだんだら模様の小さいアゲハが、ヒメギフチョウである。その頃、カタクリは花開いており、そのカタクリの花に飛来する。
 誰が言い始めたか知らないが、ヒメギフチョウは、“春の女神”と呼ばれる。この蝶が飛んでいるのを見たら、真に、“春の女神”にふさわしいと感じるであろう。雌雄で色彩・斑紋は大差ないが、交尾後の雌は受胎嚢を付ける。
 ヒメギフチョウは国外では朝鮮半島、中国東北部、シベリアの極東部海岸に分布する。わが国では北海道、本州に分布する。本州では東北地方全県下、新潟、長野、山梨各県の山地帯に産地があるが、その棲息地は北海道と同じく、非常に局部的である。関東地方では赤城山が唯一の産地として知られてきた。
 年1回の発生で、北海道では、5 ~ 6月、本州では4 ~ 5月に出現する。しかも同一場所では、約1週間しかその姿が見られない。幼虫はウスバサイシン、オクエゾサイシンを食べる。嫡で越冬する。ヒメギフチョウによく似た蝶に、ギフチョウ Luehdorfia japonica Leech、 1889がいる。この蝶は日本の特産種であるが、本州にのみ分布し九州には産しない。

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