ジョウザンミドリシジミ Cognatus Green Hairstreak シジミチョウ科 | |||
![]() 1975年6月20日撮影(岩手県滝沢市) | |||
【 学 名 】 | Favonius taxila (Bremer,1861) | 【 大きさ 】 | 小 |
【 時 期 】 | 6月~7月(夏) | 【 発生数 】 | |
【 生息地 】 | 山地の樹林 | ||
【 内 容 】 | ミドリシジミの仲間は多いが、どれも限られた場所に、しかも、限られた時期にしか出現しないので、日常、目にふれることは、ない。戦前まではミドリシジミの仲間は、ゼフィルス(Zephyrus)属として扱われていた。ゼフィルスとは、ギリシャ神話の“そよ風”あるいは“西風”の精であるという。その後、再検討されて属が細分されたために、この属名は用いられなくなったが、今でも、ゼフィルスといえば、ミドリシジミの仲間を指す言葉として残っている。 ジョウザンミドリシジミは、エゾミドリシジミとよく似ており、その鑑別には熟練を要する。北海道、本州に分布する。本州では山地に産し、群棲することが多い。北海道産は本州産に比べて、一般に小型である。国外では朝鮮半島、中国東北部に分布する。成虫は年1回の発生で、7 ~ 8月に出現する。幼虫は、ミズナラを食す。卵で越冬する。 私がミドリシジミの仲間と野外で初めて出会ったのは、職に就いてからである。その年の7月上旬、先輩に九重山に案内して頂いた。2、3種のミドリシジミを採集して山に登った。カシワの林に出会い、木々を叩くと、ものすごい数のハヤシミドリシジミがいる事を発見した。今思うとシャッターチャンスが何回とあったが、その頃はまだ、蝶の撮影を始めていない時期であった。 | ||
![]() 1975年7月20日撮影(岩手県滝沢市) | |||
![]() 1975年7月20日撮影(岩手県滝沢市) |