蝶の詳細

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ウスキシロチョウ    
Lemon Emigrant    シロチョウ科

1982年8月1日撮影(沖縄県石垣島)

【 学 名 】Catopsilia pomona (Fabricius,1775)【 大きさ 】
【 時 期 】【 発生数 】迷蝶(季節風・台風後に、たまに目にする)
【 生息地 】(迷蝶のため生息地なし)
【 内 容 】 東洋熱帯地方の国に行けば、よく見かける普通の蝶である。色彩・斑紋が雄雌でかなり違う。雄の翅の地色は白色で、前翅、後翅ともに基部半分が黄色である。前翅の先端部と外縁部が黒色で縁取られている。
 雌の翅表の地色は、黄色~黄白色で基部半分が濃い。先端部と外縁部の黒色は幅が広い。裏面の前翅に1個、後翅に2個の銀色の紋がある個体と、銀紋が全くない個体がある。前者は、ギンモンウスキチョウと呼ぼれ、後者は、ムモンウスキチョウと名付けられ別種とされていた。しかし、両者の間に交尾器に差がなく、両者が雑交して中間型を生じることは古くから知られている。現在では、両者は同一種で、銀紋型、無紋型とされている。
 西はスリランカ、インドから、東はオーストラリア、ソロモン群島に至る広大な地域に分布する。わが国では八重山諸島が安定した土着北限とされている。沖縄、奄美諸島では、年によっては越冬固体も見られるが、移住固体が主であるという。石垣島では、2~3月は銀紋型が多く、6月には無紋型が多いという。幼虫はタガヤサン、ナンバンサイカチ、ハネセンナなどを食べる。
 関東以南の本州、四国、九州に迷蝶としての記録が多い。佐賀市からも報告があり、その他、西松浦郡、東松浦郡、唐津市などから迷蝶として報告がある。
 2010年7月に、ウスキシロチョウの大量飛来があった。飛来は九州だけでなく、関東まで及んだ。佐賀県では、金立町で同年7月16日から18日にかけて目撃された。その後、佐賀県からは、知る限り報告は見あたらないようである。
 佐賀県で記録された、同じCatopsilia属の迷蝶に、ウラナミシロチョウ Catopsilia pyranthe (Linnaeus,1758)がいる。この蝶は、佐賀市、杵島郡、唐津市等から報告されている。私は1983年、タイ国を訪問したとき、この蝶がたくさんいるのを見た。同国では普通種である。

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