蝶の詳細

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ムラサキツバメ    
Powdered Oakblue    シジミチョウ科

1988年10月8日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

【 学 名 】Narathura bazalus turbata (Butler,1882)【 大きさ 】
【 時 期 】5月~11月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】平地から山地の樹林
【 内 容 】 雄の羽の表面は暗紫色、ほぼ全面に暗紫色の光沢がある。雌の羽の表は黒褐色の部分が広いが、前羽の基部は美しい紫色である。雌雄ともに、後羽には尻尾(尾状突起)がある。
雌雄の羽の裏面の地色は褐色で、地色よりやや濃色の斑紋が散在する。わが国では九州、四国に分布する。佐賀県では珍しい蝶ではないが、平野部のどこでも見られるものでもない。
 私が佐賀県内で最初に見たのは、佐賀医大の構内であった。国外では台湾から西はヒマラヤ、南はジャワまで分布する。わが国では幼虫はマテバシイ、シリブカガシなどのブナ科植物を食べる。幼虫で冬を越す。私が少年のころ、高知市の中等学校の生物の先生と親しくなり、ある秋も深まった日に、初めて山に採集につれて行っていただいた。
 驚いたことに、何十頭、いや何百頭という数のムラサキツバメの集団に出会った。採集した後で、塩をふりかけた握り飯を頂いたが、そのおいしかったことは忘れられない。先生は、よく蝶を追っかけて谷に落ちる少年が多いと話された。
 虫の魅力の虜になり、学業がおろそかになるということである。先生は私が昆虫少年として、深入りしないようにと抑制された。そのこともあって、私は人並みに学業を全うした。このようなわけで、ムラサキツバメは、私の人生と深いかかわりをもつ蝶となった。

1995年11月3日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)


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