蝶の詳細

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ルリシジミ    
Holly Blue , Holly Hedge Blue    シジミチョウ科

1993年4月2日撮影(佐賀市三瀬村)

【 学 名 】Celastrina argiolus ladonides (de l'Orza,1869)【 大きさ 】
【 時 期 】3月~11月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】平地から山地の草地や畑
【 内 容 】 雄の翅表は青藍色で、前翅外縁を縁取る黒色の部分は狭い。青藍色の部分は季節によって違いがあり、春型では暗色を帯びて光沢が強い。夏型では、やや白色を帯びた明るい色となる。雌の翅表は帯白青色で、外縁の黒色の部分が雄に比べて断然広い。春型では後翅が青色であるが、夏型の雌は後翅が黒っぽい。裏面の地色は白色で、黒点がある。この黒点の強さや形には、個体的変異が著しい。
 北海道から九州まで広く分布し、わが国でもっとも普通のシジミチョウ科の1種である。国外では、サハリン、朝鮮半島、中国からヨーロッパに至るユーラシア大陸に広く分布する。暖地では、3月中・下旬から春型が出現し、5月下旬~ 6月上旬に夏型が出現する。以後、引き続き秋まで発生を繰り返す。幼虫はフジ、クララ、クズなどのマメ科植物の花蕾を食べる。蛹で越冬する。
 英国ケンブリッジに滞在中、小さい森(スピニー)で、樹上高く飛ぶシジミチョウを発見したがなかなか採れない。なにか、珍しい種類ではないかと期待して、採集できる機会を待った。やっと捕まえて、はやる心で網から蝶を取り出してみると、なんと、これがルリシジミで、がっかりしたことを覚えている。
 オオルリシジミ Shijimiaeoides divinus asonis (Matsumura, 1929)は属が異なる。本州、九州に産するが、産地は局所的で、各地で絶滅の危機にある。九州では、阿蘇地方で保護されている。

佐賀昆虫同好会会員 廣川典範氏所蔵標本(1992年4月7日 藤津郡多良岳で採集)

オオルリシジミ
前翅の長さ:約20mm 1970年5月14日採集(熊本県阿蘇郡)


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