蝶の詳細

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テングチョウ    
Nettle-tree Butterfly    タテハチョウ科

2013年3月22日(佐賀県小城市松尾)

【 学 名 】Libythea lepita celtoides  Fruhstorfer,1909【 大きさ 】
【 時 期 】5月~6月と9月~11月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】平地から山地の雑木林
【 内 容 】 この蝶の口の付け根から出ている1対の突起(下唇鬚という難しい名が付けられている) が、長く突出しているところから、天狗を想定し、テングチョウと名付けられたものと思う。この仲間は、化石の蝶としても良く知られている。わが国では、テングチョウ亜科の蝶は、この1種しか産しない。
 翅裏は個体によって変化があるが、どれも枯れ葉模様である。翅表の色彩・斑紋は雌雄で大差はないが、雌の翅表の橙斑が雄より大きい。雌雄の決定的の違いは、雄の前脚には、長い毛が密生しているが、雌には長い毛がない点である。
 国外では朝鮮半島、台湾、中国、ヒマラヤからヨーロッパの東南部に分布する。わが国では北海道、本州、四国、九州に分布する。北海道では、西南部にのみ産し、まれな種類である。その他に地域では、個体数はあまり多くないが、時に発生直後に群棲することがある。幼虫の食草はエノキ、エゾエノキなどニレ科の植物である。年1回の発生と思われていたが、2回発生するらしい。第1化は、5月上旬~ 6月上旬である。成虫で越冬する。
 この蝶の思い出としては、二十数年前、大分県の高崎山に行ったが、サルの群れとともに、岩場に数多くのテングチョウがいたことを覚えている。ちょうど、発生期に遭遇したのであろう。

佐賀昆虫同好会会員 廣川典範氏所蔵標本(1984年7月17日 神崎郡脊振山で採集)


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