蝶の詳細

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サカハチチョウ    
Large Map    タテハチョウ科

1976年6月11日撮影(宮崎県田野町)

【 学 名 】Araschnia burejana strigosa Butler,1866【 大きさ 】
【 時 期 】4月~5月と7月~8月(春・夏)【 発生数 】
【 生息地 】山地の渓流
【 内 容 】 春型と夏型とは、色彩・斑紋が非常に違う。春型の羽表面は、雌雄とも黒と橙色の斑模様であるが、夏型は表面の地色は黒褐色で、中央に太い白帯がある。両型とも、雌は雄に比べて僅かに大きく、羽型は丸みが強い。春型では雌は羽表の黒色部が狭く、橙色部が広い。夏型では、雌の白帯が広いなどの雌雄差がある。
 国外では中国大陸、アムール、シベリア、朝鮮半島、サハリン、国後島に産する。わが国では北海道、本州、四国、九州に分布する。分布南限は、大隅半島とされている。わが国西南部の暖地では、山地性の蝶となり、平野部には、ほとんど棲息しない。寒冷地のものは小型である。年2回の発生で、本州以南では春型が4 ~ 5月に出現し、夏型は7 ~ 8月に出現する。北海道や本州の高地帯などの寒冷地では、春型と夏型の中間的な斑紋の個体が発見されることもあるという。
 山地の渓流のほとりの樹林に多く、トラノオなどの花に吸蜜に訪れる。幼虫の食草は、コアカソ、エゾイラクサなどイラクサ科植物。サカハチチョウは佐賀平野では、まず、見られないが、山に入ると珍しい蝶ではない。特に、5月頃山に登って若葉が萌え出ている渓流のほとりを歩くと、この蝶に出会う。1990年、非常に珍しく自宅の庭に1頭が飛んできたその後、佐賀平野では見たことはない。サカハチチョウに非常によく似た蝶にアカマダラ Araschnia levana (Linnaeus, 1758)がいる。この蝶は九州には分布しない。

1975年6月29日撮影(岩手県盛岡市岩山)

1990年4月17日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)


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