蝶の詳細

詳細表示です。

コミスジ    
Common Sailer    タテハチョウ科

1985年7月8日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

【 学 名 】Neptis sappho intermedia W.B.Pryer,1877【 大きさ 】
【 時 期 】4月~11月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】平地から山地の林緑
【 内 容 】 佐賀平野の春の盛りの4月下旬、ツマキチョウやモンシロチョウにみとれていると、別の蝶がどこからともなく、スーッと現れる。「おや」と思って目を移すと、黒地に白いすじが入った翅のコミスジである。モンシロチョウやアゲハチョウなどとは違って、この蝶は、はばたきと滑空を繰り返しながら飛ぶ。
 どの本にも「スイ、スイと飛ぶ」と書いてあるが、まさにぴったりな日本語である。英語で“グライダー”とも呼ばれるが、これも飛び方から名付けられたものと思う。
 コミスジはヨーロッパからアジア大陸まで広く分布する。日本では北海道から九州の屋久島まで、平地、山地にごく普通に見られる。幼虫はクズ、ハギ類などのマメ科植物を食べる。
 奄美諸島以南の南西諸島には、コミスジは分布しないが、そこには非常によく似たリュウキュウミスジ Neptis hylas luculenta Fruhstorfer,1907が分布する。コミスジと同じ仲間に、オオミスジ、ミスジチョウ、ホシミスジなどがいる。オオミスジは九州には産しない。
 ミスジチョウは九州にもいるが、非常に少なく、佐賀県では見つかっていない。これらの蝶はたがいに非常に似ているが、はっきりした特徴がある。その特徴を図鑑や標本で、明らかにするのも興味がある。

「佐賀の自然デジタル大百科事典」に掲載しているデータ(文章・写真等)の複製(印刷、ハードコピー等)、転載等は、学校教育に使用される場合等を除き、無許可での複製・転載を禁止します。詳しくは利用案内をご覧ください。