蝶の詳細

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ミヤマセセリ    
Spring Flat    セセリチョウ科

1976年5月3日撮影(岩手県下閉伊郡川井村)

【 学 名 】Erynnis montanus (Bremer,1861)【 大きさ 】
【 時 期 】3月~4月(春)【 発生数 】
【 生息地 】平地から丘陵地の枯れた草地
【 内 容 】 地色が黒褐色で、黄色の斑点があるセセリチョウである。雌は前翅中央に白い帯状紋があり、雄にはその模様が無いので、雌雄の区別は容易である。雌雄ともに、色彩・斑紋が目立つ蝶ではないが、本種は、コツバメとともに、わが国の早春の蝶の代表種である。まだ、枯れた草木もある3月中旬に山路を歩くと、この蝶が活発に飛びまわっているのに出会う。地面や枯れ草の上に翅を開いて止まり、一見、蛾のように見える。
 北海道、本州、四国、九州など、ほとんど日本全国に分布するが、南西諸島に棲息しないという。国外では朝鮮半島、中国、アムールに分布する東亜特産種である。食草はコナラ、クヌギ、カシワなどのブナ科である。西南日本の平地や低山地帯では3月中旬から4月下旬、本州の高地や北海道などの寒冷地では4月下旬から6月上旬に発生する。幼虫は晩秋になって地表の落葉を綴って、その中に入って越冬する。早春に蛹になり、そして羽化する。
 ミヤマセセリは、本来、早春の普通の蝶で、私が盛岡市に在住のときは、発生期に盛岡市内の岩山に行けば毎年見られた。ところが、1980年に佐賀市に住んで以来、佐賀県内では一度もこの蝶に遭遇していない。ミヤマセセリは佐賀県内でも普通にみられていたが、現在は山地帯に少数棲息している稀種であるという。

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