蝶の詳細

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コチャバネセセリ    
Japanese swift    セセリチョウ科

1993年5月24日撮影(佐賀市三瀬村)

【 学 名 】Thoressa varia (Murray,1875)【 大きさ 】
【 時 期 】4月~8月(春・夏)【 発生数 】
【 生息地 】山地の草地
【 内 容 】 前後羽の表面は黒褐色で、白色の斑紋がある。裏面の地色は、金色に近い黄褐色で脈は黒く、表面の同様な斑紋があるが、その斑紋が黄色であるから、羽をたたんで止まっている時でも、他のセセリチョウの仲間と区別できる。雌雄の斑紋はほとんど同様であるが、よく見ると、雄は前羽表に斜めに走る光沢をもつ線があるが、雌にはその線がない。
 コチャバネセセリは日本の特産種といわれている。北海道、本州、四国、九州に広く分布する。本には普通種と書いてあるが、佐賀県では山地性の蝶で採集報告も多くなく、珍しい蝶といえる。寒冷地では年1回6 ~ 8月に発生する。暖地では年2回発生する。春型は4 ~ 5月、夏型は7 ~ 8月に出現する。飛び方は速く、各種の花を訪れる。幼虫はクマザサ、ミヤコザサなどのササ類を食べる。
 三瀬村の診療所の中庭にフジの木がある。棚が壊れて久しかったが、1993年5月の初め、職員が余暇を利用して立派な藤棚を作ってくれた。5月16日は5月晴れの快適な日であった。9時過ぎにセセリチョウの仲間が1頭藤棚に飛来したので、近寄ってみるとコチャバネセセリであった。その日は、数頭以上フジの花に飛来した。その後も藤棚では、この蝶をよく見かけるようになった。三瀬村ではコチャバネセセリが多く見られることを知って、非常に嬉しく思っている。

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