イチモンジセセリ Straight Swift セセリチョウ科 | |||
![]() 1993年5月17日撮影(佐賀市三瀬村) | |||
【 学 名 】 | Parnara guttata (Bremer&Grey,1852) | 【 大きさ 】 | 小 |
【 時 期 】 | 6月~10月(夏・秋) | 【 発生数 】 | |
【 生息地 】 | 平地から山地のいたる場所や人家周辺 | ||
【 内 容 】 | 家のまわりや市街地の公園など、どこにでも見られるセセリチョウである。触角が体や羽の長さに比べて目立って短いこと、後羽の白い紋が規則正しく一列に並んでいるのが特徴である。 北海道から南西諸島まで全国的に分布する。わが国中部以南の暖地では、最も普通のセセリチョウである。国外では朝鮮半島、中国大陸、台湾から西は西北ヒマラヤ、東はジャワ、バリ、ボルネオ、セレベスに至る広大な地域に分布する。 九州では、越冬幼虫から羽化した成虫が5、6月に出現する。その後、発生を繰り返すが、晩夏から初秋には最も個体数が多くなる。この時期には、しばしば大発生が起こり、同一方向に大群で飛ぶ現象が知られている。 幼虫はイネ、イヌムギなどのイネ科の植物を食べるので、イネの害虫という汚名をもらっている。イチモンジセセリはどこにでもいるし、しかも各個体は目立たない蝶であるためか、特別の思い出もない。 ただ、小学校か国民学校の国語の教科書だったと思うが、初秋を述べた文に、「頭でっかちのイチモンジセセリが…」と書いてあった個所だけを不思議に覚えている。 そういえば、イチモンジセセリはモンシロチョウやベニシジミなどのほかの科の蝶に比べて、頭でっかちである。 | ||
![]() 2012年8月24日撮影(佐賀市鍋島町蛎久) | |||
![]() 2009年8月8日撮影(佐賀市鍋島町蛎久) |