蝶の詳細

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クロアゲハ    
Spangle    アゲハチョウ科

2010年5月16日撮影(佐賀市三瀬村)

【 学 名 】Papilio protenor demetrius Stoll,1782【 大きさ 】
【 時 期 】4月~8月(春・夏)【 発生数 】普通(生息地で目にする)
【 生息地 】平地から山地の樹木
【 内 容 】 わが国の昆虫少年は、似通った道をたどるのではないだろうか。私はときどき、そう思う。蝶に魅せられ、自分で標本を集めようとすると、まず、家の周りの蝶から集めることになる。それは、やはり、もっとも多い蝶からということになる。
 モンシロチョウ、キチョウ、ベニシジミ、アゲハチョウなどを採集してゆくうちに、自分が見たことがある大きな、黒いアゲハを捕ってみたいと思うようになる。初めて自分がつかまえた黒い蝶が、網の中でバタバタしている瞬間の感激を忘れる昆虫少年はいない。関東以南であれば、この蝶はクロアゲハのことが多いであろう。
 クロアゲハの雄の羽表は、ほとんど真っ黒であるが、雌は前翅が淡色で、翅表に沿う黒条がよく見える。また、雄では後翅前縁に黄白条があるが、雌にはそれがない。本州、四国、九州(南西諸島を含む)に分布するが、東北北部ではまれである。国外では台湾、中国、トンキン、ミャンマーより、西北ヒマラヤにかけて分布する。わが国西南部では、年3回発生する。春型は夏型より小型であるが、斑紋には著しい差はない。幼虫はユズ、ウンシュウミカン、カラタチ、サンショウなどのミカン科の植物を食べる。蛹で越冬する。日本産のクロアゲハは有尾型であるが、台湾では無尾型が普通である。

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