蝶の詳細

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ウラギンヒョウモン    
High Brown Fritillary    タテハチョウ科

2014年6月20日撮影(唐津市七山池原字樫原)

【 学 名 】Fabriciana adipe pallescens (Butler,1873)【 大きさ 】
【 時 期 】5月~7月と9月~10月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】草原
【 内 容 】 翅表の色彩・斑紋は、雌雄で大差はないが、裏面の銀白紋の大きさに差があるが、雌雄を見比べてみないと分からない(雌>雄)。ギンボシヒョウモン、ウラギンヒョウモン、オオウラギンヒョウモンの3種は非常に良く似ており、決定的な差は後翅の裏面を見ないと分からない。ただ、ギンボシヒョウモンは九州には産せず、オオウラギンヒョウモンは、佐賀県でも、産地が限局している。九州では、この2種が鑑別の問題となる。ウラギンヒョウモンは、北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では、サハリン、朝鮮半島、中国東北部、ユーラシア大陸の北部に分布する。幼虫は野生のスミレ類を食べる。成虫は5月頃から夏の間に出現するが、真夏は夏眠するらしく、姿を消し9月頃から再出現する。低地から山地にかけて普通と記されているが、近年は減少しており、あまり見かけない。この蝶は、昆虫少年時代には、よく見かけたが、佐賀では一度も遭遇しなかった。
 ところが、2014年6月20日、唐津市七山の樫原湿原で、この蝶に偶然遭遇し撮影出来た。同湿原は,九州では規模の大きい湿原で、稀少な動植物が生育している。昆虫では、佐賀県では、まれなハッチョウトンボを産する。
佐賀県の他の場所では見られない蝶はいないが、クロシジミやホソバセセリなど珍しい種類もいる。ここは、[佐賀県環境保全地域]に指定されており、動植物の採集は一切禁止されている。著者は、県の許可を得て、原生生物(protist)の調査を行っている。他の池や水田では見られない、珍しい原生生物の種類が沢山いる。本書では、その1種の顕微鏡写真を示そう。

樫原湿原  2014年6月20日撮影

オニノカナボウ(鬼の金棒)Triploceras gracile Bailey 顕微鏡撮影  X100長さ:350μm, 幅(棘を除く) 20μm 2013年10月4日、樫原湿原より採集
採集時の気温:24℃, 水温:23℃、水のPH:6.0


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