蝶の詳細

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オオウラギンスジヒョウモン    絶滅危惧Ⅰ類種
Great Eastern Silverstripe    タテハチョウ科

2014年7月18日撮影(唐津市七山池原字樫原)

【 学 名 】Argyronome ruslana (Motschulsky,1866)【 大きさ 】
【 時 期 】7月~10月(夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】山地の草地や高原
【 内 容 】 ヒョウモンチョウの仲間は、どれも、よく似ている。特に、飛んでいるときは同定ができないことが多い。しかし、標本や図鑑で各々の特徴をつかむのも楽しみのひとつである。オオウラギンスジヒョウモンは、雌雄で色彩・斑紋に大差はないが、よく見ると相違点はある。
 雄の翅表は濃榿色であるが、雌はやや赤みが少ない。決定的な相違は、雌には前翅端の近くに三角形の小白斑があることで、雄にはこのような小白斑はない。
 日本、朝鮮半島、中国東北部、アムールに分布する東亜特産種である。わが国では北海道、本州、四国、九州に分布し、寒冷地に多く、暖地には少ない。年1回の発生で、7月頃から発生し、暖地では10月頃まで見られる。幼虫の食草はスミレ類で、幼虫で越冬する。成虫は他のヒョウモンチョウ類のように、よく訪花する。
 オオウラギンスジヒョウモンは、佐賀県では、極めてまれな蝶とされてきた。ところが、1982年夏には、唐津市七山村で3頭ぐらい生存が確認された。私も、同年7月から10月にかけて、佐賀市三瀬村の診療所裏で2頭採集し、さらに2、3頭を目撃した。また、2014年7月20日唐津市七山池原の樫原湿原で数頭以上の本種を目撃し、撮影した。これらの事実から佐賀県の山地帯には、この蝶はまれでないと思われる。絶滅の危機にある蝶の種類が多い中で、オオウラギンスジヒョウモンの発見は朗報といえる。

1981年9月17日撮影(青森県弘前市)

2014年7月20日撮影(唐津市七山池原字樫原)


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