蝶の詳細

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オナガアゲハ    
Long Tail Spangle    アゲハチョウ科

佐賀昆虫同好会会員 廣川典範氏所蔵標本(1991年7月7日採集 大分県九重山黒岳で採集)

【 学 名 】Papilio macilentus Janson,1877【 大きさ 】
【 時 期 】4月~5月と7月~8月(春・夏)【 発生数 】少量(生息地でたまに目にする)
【 生息地 】丘陵地から山地、まれに平地
【 内 容 】 翅の形のスマートな黒いアゲハである。ジャコウアゲハに似ているが、ジャコウアゲハには胸部と腹部の側面に、赤色または黄色の毛が生えているが、オナガアゲハには、それがない点で容易に区別できる。
 クロアゲハにも似ているが、クロアゲハより、翅の形がほっそりしており、しっぽ(尾状突起)が長い。
オナガアゲハの雌雄の区別も簡単で、雄は後羽の前縁にはっきりした黄白紋があるが、雌にはこれがない。この蝶には春型と夏型があるが、夏型のほうがずっと大きい。北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島、中国本土に産する。
 幼虫はコクサギを好むが、ミカン科のカラタチ、サンショウなども食べる。蛹で越冬する。本州中部以北では平地にもいるらしいが、暖地では山地性の蝶である。アゲハ科の蝶としては飛び方が弱く、山間の渓流付近などを飛び花を訪れる。
 佐賀県内からは佐賀市や鳥栖市を初め各地から報告があるが、最近では佐賀県内の各地で激減し、稀少種の一種であるという。ところが、1993年5月7日に神埼郡三瀬村でオナガアゲハの雄1頭を捕獲したが、新鮮な個体が次々に飛来して、ツツジの花を訪花した。同地では、この蝶は少なくないと思われる。

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