蝶の詳細

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コツバメ    
Tailless Hairstreak    シジミチョウ科

1995年4月21日撮影(佐賀市三瀬村)

【 学 名 】Collophrys ferrea (Butler,1866)【 大きさ 】
【 時 期 】3月~4月(春)【 発生数 】
【 生息地 】山地の樹林
【 内 容 】 もっとも早い時期に、羽化した新鮮な個体が出現する蝶である。春まだ浅き3月、若草が萌え出る前後に、ものすごい速さで飛ぶ小さい蝶に出会うことがある。これがコツバメである。飛ぶ距離は短く、近くに止まる。
 翅の裏面は茶褐色で地味である。表面は、黒色の部分に囲まれた青色で、この青色部分が雌が雄より広い。地理的変異は知られていない。
北海道、本州、四国、九州に分布する。国外では朝鮮半島に産する。
九州では、3月中旬から4月上旬に成虫が出現するが、北海道の山地では、5、6月に出現するという。幼虫は晩春に蛹になり、夏秋冬をそのまま蛹で過ごして、翌春羽化する。幼虫は、スイカズラ科のガマズミ、ツツジ科のキリシマツツジ、アセビ、シャクナゲなどを食べる。
 私は、高知、熊本、福岡、岩手でコツバメをよく見かけていたが、1980年から佐賀市に住んで以来、まだ佐賀県でこの蝶をみたことがなかった。ところが、1995年4月に三瀬村の菜の花畑に、この蝶が沢山いるのを発見し、撮影したのが、この写真である。佐賀昆虫同好会員の調査では、佐賀市を初め県内各所から、この蝶の採集記録がある。同会員 溝上誠司氏によると、コツバメは1980年頃から減少し始めたが、現在では佐賀県の山地で出会うこともあるという。
 2014年現在、山地に入れば、4月頃に出会うこともあるという。

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