蝶の詳細

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ヒメシロチョウ    
Eastern Wood White    シロチョウ科

1970年7月11日撮影(大分県九重山で採集)

【 学 名 】Leptidea amurensis Ménétriès,1858【 大きさ 】
【 時 期 】4月~10月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】九重、阿蘇などの高原地帯の火山草原
【 内 容 】 都会地には白い蝶といえば、モンシロチョウかスジグロシロチョウしかいない。珍しいシロチョウを求めるのは、昆虫少年の自然の成り行きである。ヒメシロチョウは、それらの目的の蝶の1種といえる。翅の構造も飛び方も弱々しく、この蝶にヒメシロチョウとはよく名付けたものである。
 この蝶は系統的に、モンシロチョウとかなりかけ離れた種類とされている。雌の翅端の黒色部の発達は雄より弱い。ヒメシロチョウは、国外では朝鮮半島、アムール、バイカル、中国東南部などから知られる。わが国では北海道、本州、九州に分布する。しかし、その生息場所は局地的である。九州では九重、阿蘇などの高原地帯の火山草原に局所的にみられるだけである。
 幼虫はマメ科植物のツルフジバカマを食べる。蛹で越冬する。九州では、通常、年3回発生する。4月中旬~ 5月中旬、6月下旬~ 8月上旬、8月下旬~ 10月上旬に成虫が羽化する。本種は、その発生パターンから旧北区系の蝶であるという。
 ヒメシロチョウに似た種類に、エゾヒメシロチョウ Leptidea morsei (Fenton,1882)がいる。本種は、わが国では北海道にのみ分布する。本種は前翅端がヒメシロチョウより、やや丸みを帯びている点で区別できる。場所によっては、ヒメシロチョウとエゾヒメシロチゴウが混棲することもある。

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