蝶の詳細

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ルリタテハ    
Blue Admiral    タテハチョウ科

2014年9月2日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

【 学 名 】Kaniska canace nojaponicum (von Siebold,1824)【 大きさ 】
【 時 期 】6月~8月と10月(夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】平地から山地の樹林
【 内 容 】 翅の裏面は茶褐色で目立たないが、翅の表面は藍色のシックな感じがする蝶である。日本全土の平地、山地に見られる普通種である。国外では朝鮮半島、中国、東南アジアに分布する。樹液や腐敗物などに好んで集まるが、路上にも止まる。通常、花には飛来しない。
 ものすごく速く飛び去ったかと思うと、一回りして近くに戻ってくる性質がある。幼虫は、サルトリイバラ、ホトトギス、オニユリなどを食べる。九州では夏と秋に発生するので、秋にも普通に見られる。
 早春に見られるものは、成虫で越冬した個体である。
 同じ種類の生物ではあるが、地方的に分化したものを亜種という。ルリタテハには幾つかの亜種がある。
 日本産ルリタテハの亜種の学名は、フォン・シーボルトが命名したと同級生の前山隆太郎博士が教えてくれた。ほかに、フォン・シーボルトが命名したわが国の蝶としては、ナガサキアゲハ Papilio memnon thunbergii von Sieboldがある。
 昆虫学の故江崎悌三博士は、学名のnojaponicumの「no」は、日本語の「ノ」の意味だと書かれている。確かにこの蝶の後ろ翅の裏に片仮名の「ノ」のような斑点がある。
 フォン・シーボルトは1823年長崎に来て、わが国に西洋医学を教えると同時に、わが国の動植物を採集して研究したことは、あまりにも有名である。こうなってくると、ルリタテハは九州と関係が深い蝶といえる。

2014年9月2日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)


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