蝶の詳細

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ツマキチョウ    
Yellow Tip    シロチョウ科

1988年5月5日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

【 学 名 】Anthocharis scolymus Butler,1866【 大きさ 】
【 時 期 】3月~5月(春)【 発生数 】普通(生息地で目にする)
【 生息地 】草地、畑
【 内 容 】 佐賀地方に桜の花が散り始める頃になると、白い蝶が飛び交うようになる。モンシロチョウが多いが、よく見ると、モンシロチョウよりも、やや小型で、よわよわしく飛ぶ白い蝶がいる。
 追っかけて止まったところをみると、なんと羽の先がだいだい色になっており、モンシロチョウとは全然ちがう。これがツマキチョウである。幼虫はタネツケバナ、イヌガラシなどを食べる。
 実に可憐な蝶で、春の乙女といったところである。しかし、だいだい色があるのは雄で、雌にはだいだい色の部分がない。私はこの蝶をみると、なぜか万葉集の次の歌を思い浮かべる。

   春の園紅匂う桃の花下照る道に出で立つ乙女    大伴家持
 
 小学校6年生になったばかりだったころ、私は高知市の小学校から九州の学校に転校してきた。転校した小学校理科室にある蝶の標本の中に、ツマキチョウがあった。
 初めて見る蝶である。さらに採集場所も記されてあった。この蝶は高知市内でみることはなかった。あこがれ続けた蝶である。
 私は早速、地図に示された場所に採集に行った。感激して体全体が硬直したような状態になり、蝶を網の中に入れた。これが私とツマキチョウとの最初の出会いであった。

雌 1984年5月6日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

雄 2014年4月21日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)


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