蝶の詳細

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スジグロシロチョウ    
Gray-veined White    シロチョウ科

1992年6月28日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

【 学 名 】Pieris melete (Ménétriès,1857)【 大きさ 】
【 時 期 】3月~10月(春・夏・秋)【 発生数 】少量(生息地でたまに目にする)
【 生息地 】平地から山地の樹木で日陰を好む
【 内 容 】 飛んでいるのを一見すると、モンシロチョウによく似ている。モンシロチョウは菜の花畑などの明るい場所に多いが、この蝶は樹林などの日陰を好むようである。また、大きいモンシロチョウだなあと思ってよく見ると、スジグロシロチョウである。翅脈が黒いので、モンシロチョウとは容易に区別できる。
 雌雄によって、また、季節型によって斑紋は違ってくる。雄は春型、夏型ともに翅表は雌に比べて白っぽい。雌雄ともに、春型の裏面の後翅の翅脈は太く黒いが、夏型のは黒くないなどの相違がある。わが国では北海道、本州、四国、九州に分布する。南西諸島には産しない。
国外では朝鮮半島、ウスリー、アムールに分布する。春型は関東以南では、モンシロチョウとほとんど同時期に、3月下旬から4月上旬にかけて現れる。夏型は5月中・下旬から出現し、以後、初秋まで発生を繰り返す。
 佐賀県では、どこでも見られる普通種である。幼虫はアブラナ科の植物を食べる。蛹で越冬する。スジグロシロチョウに非常に似ているのは、ヤマトスジグロシロチョウ Pieris nesis (Fruhstorfer,1909)である。本種も北海道、本州、四国、九州に分布する。佐賀県では向島、馬渡島、加唐島などから報告されている。さらに、近似種にエゾスジグロシロチョウPieris dulcinea (Butler,1882)がいる。本種は北海道石狩平野の東側に分布する。
 同じ Pieris 属の蝶でタイワンモンシロチョウ Pieris canidia (Sparrman,1768) 、がいる。この蝶は佐賀県では、馬渡島で迷蝶として発見されている。
 またシロチョウ科の迷蝶で、チョウセンシロチョウ Pontia daplidice (Linnaeus,1758)も佐賀県では、東松浦郡から記録されている。

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