蝶の詳細

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アゲハ    
Asian Swallowtail , Chinese Yellow Swallowtail    アゲハチョウ科

2014年5月10日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

【 学 名 】Papilio xuthus Linnaeus,1767【 大きさ 】
【 時 期 】4月~10月(春・夏・秋)【 発生数 】多量(普段から目にする)
【 生息地 】平地から山地の草地
【 内 容 】 わが国で、もっとも普通のアゲハチョウである。北海道北部を除く日本全土に分布する。国外では朝鮮半島、アムール、中国本土、台湾、北ミャンマー、ルソン島、グアム島などに分布し、東アジアの特産種である。わが国では小型の春型が4月から5月にかけて出現し、大型の夏型は7月から10月にかけてみられる。平地から低山地域にみられる。キアゲハのように、標高の高い地域には棲息しない。
 佐賀平野では、4月上旬に小型の白っぽい羽の個体が出現する。このアゲハをみると、もう、春の日が再び冬の日に戻ることがないと安心する。幼虫はキハダ、サンショウ、カラタチなどのミカン類の葉を食べる。成虫(蝶)は各種の花を訪れる。また、雄は高温期に湿地に下りて吸水する性質がある。サナギの状態で越冬する。
 わが国に古くからある蝶の文様の多くは、抽象化されており、種類の同定不能のものが多い。しかし、アゲハが原型となったものもある。わが国の昆虫学は、江戸時代に始まるとされている。その頃までに、蝶を正確に写実したものはほとんどない。江戸中期の画家であった丸山応挙は、実に正確にアゲハを写実している。この図は東京国立博物館に保存されている。その図は今日の図鑑の絵として立派に通用する。アゲハは古い時代から、もっとも日本人の眼にふれてきた蝶である。

2014年5月10日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)


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