蝶の詳細

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コムラサキ    
Freyer's Purple Emperor    タテハチョウ科

1984年7月8日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

【 学 名 】Apatura metis substituta Butler,1873【 大きさ 】
【 時 期 】5月~10月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】平地から山地の樹林
【 内 容 】 くろっぽい地色に、だいだい色の部分が混じりあった翅をもつ蝶であるが、雄の翅は光の方向によって美しい紫色に輝く。
 幼虫はヤナギ類を食べる。この蝶は好んで樹液を吸いに集まる。クヌギの幹に、カブトムシやクワガタと一緒に樹液を吸っている姿をよくみかける。
 雄の翅表は光線の方向によって、紫色に輝くが、雌は輝かない。佐賀県では、春から晩秋迄成虫が見られる。越冬は幼虫で行う。 
 普通に見るのは、だいだい色の帯をもった褐色型のf.substituta Butler,1873の個体だが、橙色部の黒くなったクロコムラサキ f.mikuni Wileman,1910と呼ばれる黒色型の個体があり、これは褐色型より、さらに美しい。
 褐色型と黒色型(クロコムラサキ)は同じ種類の遺伝的二つのタイプで、その出現はメンデルの遺伝法則に従う。褐色型は、北海道から九州まで普通に見られる。
 黒色型(クロコムラサキ)は分布が限定されている。九州では南部に分布し、佐賀県には分布しないと考えられていた。
ところが、佐賀昆虫同好会員の廣川典範氏が、2008年10月23日佐賀県下で、クロコムラサキ1頭を採集された。
しかし、その後は2014年8月迄、全く採集されていない。 
 同氏は、同年10月12日、20日、22日に、褐色型の表面の褐色部が全て白色になった白化型(albino type)と云える個体を複数採集された。このような個体は、今迄知られていない。極めて価値ある発見である。私は、これまで黒色型は、九重山で1頭採集し、大分県耶馬渓で2,3頭目撃したに過ぎない。

1990年7月29日撮影(佐賀市鍋島町蛎久)

クロコムラサキ(黒色型)
1970年7月11日採集(大分県九重山で採集)


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