蝶の詳細

詳細表示です。

サトキマダラヒカゲ    
Goschkevitschi's Labyrinth    タテハチョウ科

1992年5月28日撮影(佐賀市三瀬村)

【 学 名 】Neope goschkevitschii (Ménétriès,1857)【 大きさ 】
【 時 期 】4月~9月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】山地の樹林
【 内 容 】 気持ち良い初夏の日、低い山の山道を登って行くと、どこからか、あまり目立たない黄褐色の蝶が現れて、周りを素早く飛んでいるかと思うと、自分の体に止まってしまう。そのような経験はないだろうか。この蝶がサトキマダラヒカゲである。
 この蝶は、アカタテハぐらいの大きさで、翅の裏面は黄褐色から黄色の地色で、複雑な模様がある。翅の表は、淡褐色に黄色の斑紋が規則正しく並んでいる。北海道、本州、四国、九州に分布し、わが国の特産種である。佐賀県では、春から秋にかけて山間部では普通にみられるが、佐賀市の市街地には少ない。幼虫の食草は、メダケ、マダケ、モウソウチクなどのタケ、ササの類である。通常は、花を訪れることなく、クヌギなどの樹液に集まることが多い。
 20年以上前に、みんなで鄙びた田舎の温泉宿に旅行したときに、宴席で女性が来て踊りをおどってくれたが、そのとき、キマダラヒカゲが2頭薄暗い電灯にきていたのが印象的であった。長い間、わが国には、キマダラヒカゲ属は一種だと思われてきたが、別種がいることが判明し、それにヤマキマダラヒカゲ Neope niphonica (Butler, 1881)と和名がつけられた。形態学的には両者は非常に似ており、その鑑別はかなりむつかしい。ヤマキマダラヒカゲは、佐賀県では脊振山系のみに産することが知られている。

「佐賀の自然デジタル大百科事典」に掲載しているデータ(文章・写真等)の複製(印刷、ハードコピー等)、転載等は、学校教育に使用される場合等を除き、無許可での複製・転載を禁止します。詳しくは利用案内をご覧ください。