蝶の詳細

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アオバセセリ    
Indian Awlking    セセリチョウ科

佐賀昆虫同好会会員 廣川典範氏所蔵標本 (1988年9月1日撮影 熊本県八代郡五ヶ荘で採集)

【 学 名 】Choaspes benjaminii japonica (Murray,1875)【 大きさ 】
【 時 期 】5月~8月(春・夏)【 発生数 】
【 生息地 】山地の草地や湿地帯
【 内 容 】 セセリチョウの仲間では大型の種類である。翅の表裏とも暗緑色で、後翅の後角部に美しい橙色の斑紋がある。雄は後翅表面の周辺の黒色部が広いが、雌は同部が広くない。季節的変異は知られていない。
 わが国には他に似たような種類の蝶はいないから、同定を誤ることはない。国外ではスリランカ、インド、シッキム、アッサム、ミャンマー、タイ、トンキン、スマトラ、中国、台湾、朝鮮半島南部に分布する。わが国では本州、四国、九州(南西諸島を含む)に産する。寒冷地には、まれである。
 通常、年2回(5 ~ 6月、7 ~ 8月)発生する。幼虫はアワブキ、ヤマビワなどのアワブキ科の植物を食べる。蛹で越冬する。非常に早く飛び回る。とくに、早朝や夕方活動する。花を訪れ、また湿地に集まる習性がある。
 アオバセセリは九州では珍しい蝶ではなく、夏に山地に入ればよく見かけていた。私は1980年に佐賀市に来て以来、この蝶を佐賀県内で見かけた記憶がなかったが、1998年、三瀬村で初めて、診療所の裏に飛来した、1頭を目撃した。佐賀県内では、各地から採集報告がある。
 佐賀昆虫同好会会員の溝上誠司氏によると、アオバセセリは、今では佐賀県内では稀少種の1種であるという。平地では環境整備、山地では食樹の伐採などが個体数減少の要因と推定されるという。

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