蝶の詳細

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ツマベニチョウ    
Great Orange Tip    シロチョウ科

1985年7月4日撮影(沖縄県与那国島)

【 学 名 】Hebomoia glaucippe cincia  Fruhstorfer,1910【 大きさ 】
【 時 期 】4月~11月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】平地から山地の林緑や人家周辺
【 内 容 】 いかにも熱帯蝶らしい大きな美しいシロチョウである。シロチョウ科のチョウといえば、モンシロチョウやスジグロシロチョウのように、ゆっくり飛ぶイメージがあるが、ツマベニチョウは全然違う。力強く翅ばたき、すごく早いスピードで飛び、旋回範囲も広く、これがシロチョウかと思うほどである。雄の翅表は白色で、前翅先半部は黒色で囲まれた、あざやかな榿赤斑がある。雌の翅表の地色は、通常、灰色で、橙赤斑は赤みが少ない。地域によって多少の違いがあり、いくつか亜種がある。
 インド、スリランカからモルッカ諸島に至る東洋熱帯に広く分布する蝶である。わが国では南西諸島に普通で、九州本土では鹿児島県大隅半島南端佐多岬から、薩摩半島南端部にまで分布する。幼虫の食草は、ギョボクである。鹿児島県では、年4回程度の発生と考えられている。ツマベニチョウは、東洋熱帯、亜熱帯に多く、非常に目立つ蝶である。この蝶の力強い飛翔を見れば、ああ、南の国にきたのだとつくづく思う。
 私とこの蝶の野外での最初の出会いは、佐多岬であった。学生時代に大学の寮友と一緒に、5里の山道を歩いて行った。途中、数多くのツマベニチョウに出会ったが、ついに1頭も捕れなかった。最初に、この蝶を捕ったのは、奄美大島であった。その後、東南アジアに行ったときに、各地で採集した。
註:鹿児島県本土産のツマベニチョウの学名は
 Hebomoia glaucippe shirozui Kurosawa & Omoto,1955

1985年7月4日撮影(沖縄県与那国島で採集)

1985年7月4日撮影(沖縄県与那国島)


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