蝶の詳細

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スジボソヤマキチョウ    
Iesser Brimstone    シロチョウ科

1979年7月25日撮影(岩手県盛岡市大志田)

【 学 名 】Gonepterryx aspasia niphonica Bollow,1930【 大きさ 】
【 時 期 】6月~7月と9月~10月(夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】山地の草地
【 内 容 】 雌雄ともに、ヤマキチョウに非常に似ているが、スジボソヤマキチョウは、前翅表の前べりが桃色でないこと、後翅裏面の第7脈が細いこと、翅全体がヤマキチョウより薄い感じがすることなどで、両者は区別できる。雄の地色は黄色、雌は黄白色である。ヤマキチョウと同じく、前翅先端が尖り、独特の形をしている。
 国外では朝鮮半島、中国、台湾(山地)からヒマラヤ地方にかけて分布する。わが国では本州、四国、九州が分布地とされてきた。九州では九重山、祖母山などの高山地帯からのみ知られていたが、1954年以降は、その報告に接しないようである。年1回の発生で、6 ~ 7月に羽化する。岩手県で、何十頭もの群をなして、吸水しているのに出会ったこともある。短期間活動して、弱い夏眠に入り秋に再び出現する。成虫で越冬し、春に出現する越冬成虫は、翅の裏に汚点があり、翅も破損した個体が多い。幼虫の食草は、クロウメモドキ科のクロウメモドキ、クロツバラなどで、ヤマキチョウに比べると、食草の範囲が広い。
 スジボソヤマキチョウは、私にとって長い間の憧れの蝶であった。1973年、九州から盛岡に赴任した最初の夏に、盛岡市のはずれの「分かれ」という所で、新鮮な個体に出会った、東北の夏にマッチした、あの“黄色”の乱舞が忘れられない。

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