蝶の詳細

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クジャクチョウ    
Peacock    タテハチョウ科

1981年9月17日撮影(青森県弘前市)

【 学 名 】Inachis io geisha (Stichel,1908)【 大きさ 】
【 時 期 】4月~9月(春・夏・秋)【 発生数 】
【 生息地 】山地から高山地帯の草地
【 内 容 】 クジャクが翅を広げた模様のような、美しい色彩の翅を持つ蝶である。英語でも、この蝶はピーコック peacock(クジャク)と呼ばれる。わが国では北海道、東北地方、関東地方、中部地方に産する。
 分布の北限は白山山塊とされている。九州にはクジャクチョウは分布しない。国外ではイギリスを含むヨーロッパからシベリア、アムール、中国東北部、朝鮮半島、サハリン、国後島、択捉島に分布する。
 この蝶の学名のイオはギリシャ神話のゼウスの恋人イオの名である。日本産の亜種名はゲイシャであるが、これはもちろん、芸者さんの意味である。この蝶が美しいところから、ゲイシャと名付けられたと思う。
 クジャクチョウは私の忘れ得ない蝶である。私は1973年の正月、福岡市から北国の盛岡に赴任した。クジャクチョウは、盛岡市では全く普通種だと聞いていたが、春から初夏になっても一度も見なかった。
 本当に普通種だろうかと疑っていたとき、1973年7月7日に盛岡市内の岩山で、サナギからかえったぼかりの新鮮な個体に出会った。思わず「ザ・ピーコック」と叫んでしまった。
 クジャクチョウにはカラフルな南方系の蝶とは違ったシックな美しさがある。まさに北国の美人といったところであろう。この写真は、私が弘前大学での講義を終えて撮影したものである。

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