淡水魚詳細

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オオヨシノボリ    ハゼ科    

1994.8.13 厳木川(唐津市厳木町)

学名Rhinogobius fluviatilis  大きさ10cm
地方名いしびっちゃ、いしもち、いしもちゃ、いせもっちょ、いっしんちょく、ぐりーん、ぐりーんしょ、さなぶり、さなぼり、すいつぎどんこ、びっちゃん、やまんかんじょ
生息域上~中流域
内容 オオヨシノボリは、かつてヨシノボリの黒色大型と呼ばれていたものである。しかし、いつも黒いわけではなく、普段は他のヨシノボリ類と似た体色をしている。ただ、この時もオオヨシノボリは、胸ビレ基部に菱形の、尾ビレの基部に棒状の明瞭な漆黒の斑紋が見られる。トウヨシノボリにも胸ビレ基部に似た暗色斑を持つものがあるが、こちらは黒ではなく、こげ茶色である。見慣れてくると、最近まで同一種にみなされていたことすら不思議なほど、色彩や明暗のコントラスト等は異なっている。
 オオヨシノボリは、北海道を除く日本全国に分布するが、規模の大きな河川の早瀬を好む。
 ヨシノボリ類の産卵期は5月~7月で、雄が口で砂を運び出した川底の沈み石の下を掘りその天井にあたる石の下面に産みつけられる。雄は、ふ化まで卵を保護する。ふ化した仔魚は直ちに流下して海に入り、親と同じ様な体つきになって再び川へ遡上する。夏場に河口堰の魚道の下手に遡上のチャンスをうかがっているハゼの子の群のほとんどは、ヨシノボリ類の稚魚である。
 この時、持ち前の強力な「吸盤」で、したたり落ちる水があれば、ほとんど垂直の壁でも空気中を文字どおり「よじ登る」ことができる。

1994.8.13 (同上)


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