淡水魚詳細

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シモフリシマハゼ    ハゼ科    

卵を守る雄 1995.4 筑後川 濱野大作氏捕獲

学名Tridentiger bifasciatus  大きさ7cm
地方名しまはぜ、すじはぜ
生息域中~下流域、河口・汽水域、ため池・クリーク
内容 感潮域は、泥の堆積が見られ、いつも濁っていると思われているが小潮の干潮時は河川からの流入水のため意外と透明度が高く、水中眼鏡をつけての潜水調査も河川によっては可能である。そこで目立つのが体長数cmほどのヌマチチブなどのハゼ科の未成魚で、所によっては川底一面を被うほど生息することがある。その中でひときわ目立つのが縦縞模様で染め分けられた、このシモブリシマハゼである。ハゼ科のこの魚は好奇心が旺盛で、目の前をピンピンと寄らず離れずの距離で愛敬を振りまいてくれる。「妖精のよう」といえば、ちょっとオーバーかもしれないが可愛い魚である。
 シマハゼの名前の由来である眼を通過する体側の縦縞は、大型になると、全体が薄茶色になり不明瞭になる事があるが、その場合でも体側にはうっすらと痕跡がうかがえる。
 シマハゼは、近年シモフリシマハゼとアカオビシマハゼの2つに分けられるようになった。シモフリシマハゼは頬に見られる小さな白色点が頭部の下面にも見られるのが特徴である。これに対して、アカオビシマハゼは尻ビレに2本の赤色の線が見られ、胸ビレの最も背中側の鰭条は、ほかの鰭条のように膜でつながっておらず遊離条となっており、フジツボの見られるような、さらに塩分濃度の高い場所に生息する。
 シモフリシマハゼは、ヌマチチブとともに混群をなしていることが多いが、ヌマチチブの方がやや上流側まで生息するようである。しかし、これは淡水への適応力の差よりも流速の影響の方が大きいようである。シモフリシマハゼもヌマチチブ同様に水道水で飼育できるし、何よりヌマチチブの生息しないクリークなどにも見ることができる。

未成魚 1991.10.27 嘉瀬川(佐賀市久保田町)

1995.3.14 塩田川(鹿島市) 藤井秀男氏提供


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