淡水魚詳細

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シラウオ    シラウオ科    

2013.3.10 木須町地先の伊万里湾(伊万里市) 伊万里土木事務所提供

学名salangichthys microdon  大きさ10cm
地方名しらうお
生息域河口・汽水域
内容 北海道から熊本までの主要河川の河口付近に広く分布する。体は側扁し、頭は縦扁しているため、横から見た姿はジェット戦闘機のような精桿な体形である。
 江戸時代、隅田川河口の佃煮の発祥の地佃島一帯では本種が多く捕れたという。「おどり食い」に用いるシロウオより弱く、捕獲するとすぐに死んでしまう。死ぬと他の透明な魚と同じように体が白濁して不透明になる。この時、酸欠に最も弱い脳が先に白濁する。この白く浮き出た脳の形が徳川家の家紋「三っ葉葵」の形に見えることから将軍家への献上魚となったという。県内で生きたまま酢醤油などで食べる「おどり食い」に使われる方はハゼ科のシロウオの方である。こちらは、シーズンには酸素封入したものがスーパーの店頭に並ぶこともある。
 シラウオの方は、シロウオ漁に混じって捕獲されることもあるが、こちらはすぐに死亡してしまう。このため、卵とじや天ぷらのほか酢の物にされることが多い。
 3月頃に産卵のため河川に遡上し、水草や砂礫底に卵を産みつける。ふ化した稚魚はすぐに海に入り、産卵期まで沿岸帯で生活する。汽水湖で生まれたものは、ふ化後も海に入らないものが多い。なお、霞ヶ浦や八郎潟では淡水化後も生息が確認されているという。
 以前、松浦川本流でのシロウオ漁にて混獲されていたが、松浦大堰の完成により梁の設置が不可能になったため、近年は捕獲されていない。

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