淡水魚詳細

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ブルーギル    サンフィッシュ科    移入種

1991.8.25 中地江川水系のクリーク(神埼市千代田町)

学名Lepomis macrochirus macrochirus  大きさ25cm
地方名ぶるーぎる、ぼろぎれ
生息域中~下流域、クリーク・ため池、湖沼
内容 この魚は北米原産で、えらぶたに暗青色の斑紋があるため、ブルー(青い)ギル(えら)という。ため池などで「タイのような見慣れない魚が捕れた」と言う場合、このブルーギルであることが多い。
 1960年に天皇陛下が皇太子時代に訪米された折、ミシシッピー川産の18尾がシカゴのシェド水族館から贈られたのが始まりで、その後、各地の止水域で爆発的に増加しつつある。
 県内には、宮崎県の一ツ瀬ダムから1967年に神埼町の日ノ尺池に入れられたのが最初である。
 この魚の分布拡大はオオクチバスの餌用にとの考えからの意識的な放流も大きな要因である。しかし最近では、逆にオオクチバスの幼魚の多くがブルーギルに食われることから食物連鎖ではブルーギルの方がオオクチバスよりも上位に位置すると考えられている。
 生後1年に満たない幼魚は全体に透明感がありパステル系の金属粉をまぶしたようで美しいが成長すると全体に黒味を増し、体高も高くなる。また、餌のためか全体が明るい黄色で、体側の暗色横帯が不明瞭になっている場合もある。生殖期の雄は胸部に赤錆色の婚姻色が現れる。産卵はオオクチバスとほぼ同じで、雄が砂泥底に作ったすり鉢状の巣に行われる。ふ化した仔魚は、やはり雄によってしばらく保護される。
 在来魚は環境の悪化の他、子供の頃はブルーギルに、成長するとオオクチバスに捕食されるというトリプルパンチによって絶滅の淵に立たされているものも多い。

幼魚 1991.8.4 佐賀江川水系のクリーク(佐賀市)

婚姻色 1994.5.1 多布施川水系佐賀城跡南堀(佐賀市)


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