カライワシ カライワシ科 | |||
![]() 1998.9.22 鹿島川水系黒川(鹿島市) | |||
学名 | Elops hawaiensis | 大きさ | 120cm |
地方名 | - | ||
生息域 | 河口・汽水域 | ||
内容 | 本来は海水魚であっても時々淡水域にやってくる魚や海水と淡水の中間の汽水にしか見られない魚などをあわせて周縁性淡水魚という。カライワシはそのような魚の1つで、東シナ海、西太平洋、ハワイ諸島、東インド洋などに広く分布する暖海沿岸性の海水魚である。 本種はサケなどと違って、必ずしも淡水生活は必要ではないのだが、幼魚は汽水域や時に淡水域まで侵入する。長い回遊の旅の途中で有明海にやってきて、さらに餌を求めて河川に侵入するのだろうか、これまで鹿島川水系の中川や黒川の感潮域の上限付近で数個体を捕獲している。 眼にはボラのように脂けんがあり、口は大きくて、上顎は眼の後端よりもさらに伸びている。深く切れ込んだ尾びれをもつスマートな体型で、成長すると全長1.2m、体重は10kg程に成長する。 カライワシはイワシの仲間のような和名であるが、ニシン目のマイワシなどとは全く系統が異なり、ウナギやマアナゴのようにレプトセファルス幼生期があるため、ウナギに近い仲間だと考えられている。 産卵は沖合いで行われると考えられているが、産卵場所などは分かっていない。 釣りなどであがっても、小骨が多いため国内ではふつう食用に利用されることはない。 |