淡水魚詳細

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ビリンゴ    ハゼ科    

1995.10.7 玉島川(唐津市浜玉町)

学名Gymnogobius breunigii  大きさ6cm
地方名
生息域下流域、河口・汽水域
内容 和名は、メダカの地方名として使われていたもので、本種がメダカをひとまわり大きくした程度にしかならないことからきたものであろう。北海道から九州まで分布し、河口付近の泥底を好む。
 ビリンゴは、ウキゴリ属であり、写真のように中層に浮いていることが多い。マハゼ属の魚に似た特徴のない体色であるが、ウキゴリ属のビリンゴは、舌の先端が切り欠き状にへこんでいる。このような舌の形状の特徴はウロハゼ属も同様である。
 ビリンゴは、同じく全国に分布するジュズカケハゼや近年宍道湖で発見されたシンジコハゼに酷似する。これらの中でビリンゴは、アシシロハゼに似た横帯が見られないことで区別できるが、生息環境によっては横縞の不明瞭なジュズカケハゼも見られるため、これらの区別には、眼上の感覚管とその開口部の数で確認するのが無難である。
 これらのハゼはすべて雌が雄よりひとまわり大きく、産卵期には雄ではなく雌が婚姻色を呈する。尾ビレと胸ビレを除くすべてのヒレが黒ずみ、体も黒みを帯び淡色の横帯が現れ、雄に求愛する。産卵は雄が掘った縦穴の壁面に産みつけられる。雄は、他の多くのハゼのように別の雌に卵を産ませたりせず、1尾の雌の産んだ卵をふ化まで保護する。産卵床には、放棄されたアナジャコやゴカイの巣も利用されるという。

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