淡水魚詳細

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カムルチー    タイワンドジョウ科    移入種(要注意外来生物)

1994.3.11 六角川水系のクリーク(白石町六角)

学名Channa argus  大きさ100cm
地方名らいぎょ、たいわんどじょう
生息域中~下流域、汽水域、クリーク・ため池、湖沼
内容 1923年頃に移入された魚で、カムルチーという和名は原産地の朝鮮半島での呼称をそのまま取り入れたものである。しかし、一般には中国名の「雷魚」の方が、はるかにとおりがよい。ただし、この呼称はカムルチーのほかに台湾から移入されたタイワンドジョウも含んでいることが多いので注意を要する。
 タイワンドジョウはカムルチーによく似るが、体側の斑紋が小さく、背ビレの上部に2本の暗褐色の線があることなどで区別できる。しかし、両種の確実な区別法は尻ビレ条数を数える必要がある。31本以上であればカムルチー、29本以下ならばタイワンドジョウである。
 タイワンドジョウは近畿地方以外では、ほとんど見られないようである。県内で確認した雷魚類もカムルチーのみで、タイワンドジョウはまだ確認していない。
 空気を直接呼吸することができるため水質の悪化による酸欠には強い耐性を持つ。小魚のほか、カエルやアメリカザリガニなど何でも食べる。成長が速く、疲労回復や補血に効果が高いため、食用目的に移入された。味も大変美味で刺身もいけるという。
 しかし、身には顎口虫が寄生していることがあり、これを人が食べると顎口虫が皮下を這いまわり、脳に達することもある。刺身を薄く切って光に透かしてみてピンクの斑点がなければ安全と言われるが、生食は厳に慎むべきであろう。
 魚食性が強く害魚のレッテルを貼られたこの魚も、近年圃場整備によりクリークが植生の乏しい大型の水路に置き換えられて以降激減し、淡水生態系の頂点の座は北米原産の魚食魚達に取って代わられつつある。

稚魚 1992.7 六角川水系のクリーク(白石町六角)

1994.3.11 (同上)


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