淡水魚詳細

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テツギョ    コイ科    

金魚とフナ類の「あいの子」は、テツギョ(鉄魚)と呼ばれる。 1995.10 多布施川水系の水路(佐賀市) 濱野大作氏捕獲

学名Carassius auratus×C  sp. 大きさ25cm
地方名
生息域
内容 時折、三つ尾のフナが捕獲されることがある。このようなキンギョ(金魚)とフナの「あいの子」はその体色から「テツギョ(鉄魚)」と呼ばれる。そもそも、キンギョは約1700年前の中国南部で発見された赤いフナ(緋ブナ)が起源であると考えられている。約400年前の明時代には盛んに品種改良が行われ、その頃に日本に伝わったと考えられている。
 県内で捕獲されたこの鉄魚は、飼育されていた金魚が何らかの理由で野外に放たれ(捨てられ?)たものが、在来のフナ類と交配して生まれたものなのだろう。
 アライグマやマングース、ジャンボタニシなど野外に捨てられたり逃げ出したりした生き物が問題を引き起こす例は非常に多い。佐賀城のお堀のハスやヒシが消えたのもミドリガメ(ミシシッピーアカミミガメ)のしわざであったらしい。雑食性のこのカメは植物以外にもいろんなものを食べているはずである。
 テツギョは、見るからに雑種化したことがわかる例であるが、我々が意図せずに雑種化させてしまうものは意外に多い。中国大陸から持ち込まれたタイリクバラタナゴは、日本固有亜種のニッポンバラタナゴを雑種化することによって絶滅の縁に追いやっていることは有名な例である。また、メダカ類で最初に明らかにされたように国内のほとんどの純淡水魚は地域ごとに異なる遺伝子集団であることが多い。このため、国内から(場合によっては県内から)であっても、他地域から持ち込んだ魚を野外に放すことは、別種へと進化した(または進化しつつある)集団を地球上から消滅させる危険性のある行為であることを忘れてはいけない。

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