淡水魚詳細

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ハクレン    コイ科    移入種

1998.4 飼育個体

学名Hypophthalmichthys molitrix  大きさ100cm
地方名れんぎょ
生息域下流域、クリーク、湖沼
内容 中国原産の魚で、水中を漂う有機物とくに植物性プランクトンや藻類を捕食する。成長が極めて速いことからほかの中国四大家魚と同様に食用を目的として移入され、利根川水系に定着したものである。一時期霞ヶ浦での年間水揚げが1500tに達したことがあるという。
 現在では、埼玉県羽生市より下流の利根川で見ることができる。雨後の翌朝に1m近い大物が3mほどもジャンプするダイナミックな姿を見ることができるという。
 同じ属のコクレンに似るが、体色は銀白色で背側は緑褐色で、暗色の斑紋はない。産卵期には雌雄とも暗紫色の婚姻色が現れるが追い星は生じない。体形は側扁が強く、コクレン同様に腹中線が竜骨状の突起が見られるが、突起はコクレンより前方の、のど元からはじまる。腹側にたれ下がった眼もコクレンほど極端ではない。
 植物プランクトン食に適応して、鰓耙は同じ食性のゲンゴロウブナよりもさらに多く900本以上で、互いに合着して不規則な隙間があいている。空気呼吸も行うことができるため酸欠にも耐性が高く、アオコなども食べるため富栄養湖の浄化に役立つ一方、餌をめぐっての競争に不利なゲンゴロウブナは底生生物を食べるように変化し、数を減らしているところもあるという。
 県内では、1978年に筑後川での記録がある。おそらく他の魚の放流に混じって入ってきたものであろうが正確なことは不明である。いずれにせよ、ソウギョと同様に長大な河川を流下しながらふ化するため、県内ではやはり定着していないものと思われる。

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