淡水魚詳細

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オイカワ    コイ科    

婚姻色 1992.8.2 松浦川(伊万里市)

学名Opsariichthys platypus  大きさ15cm
地方名あかはや、さんじ、しらはや、はや、さくらばや、やまぶき、あからい、あかっぱ
生息域中~下流域
内容 川の魚というものはなじみ深いようでいて意外に知られていないことが多い。
 そもそも人がそれらを目にするのは釣り上げられたいわば陸に上がった魚か、そうでなければ水面下を逃げ惑う姿であるからであろう。また、魚の天敵は水鳥であることが多く、水面上の動く人影などには、非常に警戒心が強い。その上、背中側の黒っぽい体色が保護色となり、水面上からは見つけにくい。このような理由で身近な水路や河川に住んでいる魚でも意外に知られていないのであろう。
 オイカワは「はや釣り」の対象として親しまれている、ごく普通に見られる魚である。県内で「しらはや」といえばオイカワを指すことが多い。一般に魚の雄は繁殖期になると婚姻色と呼ばれる派手な色彩を呈するものが多い。その中でも本種の雄は熱帯魚も顔負けの極彩色の衣装をまとう。「あからい」や「やまぶき」という地方名は、こうした婚姻色の出た雄を示す名称であるが、それが「しらはや」と同じ魚とは思っていない人もいる。
 カワムツと混称されることもあるので、簡単に相違点を挙げておく。
 オイカワは体幅が薄く、うろこがやや大きく水面上からはうろこが網目模様に見えることがある。また、カワムツは時に不明瞭なこともあるが体側に黒条が見られるが、オイカワには不規則な淡色の横帯が見られる。吻(鼻孔の前方)に朱点が見られるのもひとつの特徴である。また、カワムツの各ヒレは黄色であることが多い。
 ふ化した稚魚はやがて流れにのって流下し、成長しながら本来の生息域まで遡上してくる。平瀬を好むため、平瀬の発達する河川の中・下流域に多いが、先に述べた成長に伴う河川内での移動のため、堰の連続するような河川では平瀬が発達していても、個体数が少ない場合がある。

1994.8.1 六角川(武雄市)

オイカワとヌマムツの雑種と思われる個体 1994.6 多布施川(佐賀市)


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