淡水魚詳細

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タカハヤ    コイ科    

1990.7.29 嘉瀬川(佐賀市大和町)

学名Phoxinus oxycephalus jouyi   大きさ10cm
地方名あぶらばや、あぶらめ、あぶらぼう、くそばえ、どろばえ、はや
生息域上~中流域
内容 ヤマメが住むような上流域から中流域まで生息する。県内でも、水温の低い山間部にごく普通に見られる。しかし、稚魚の遊泳力が劣るためか、夏季には意外なほど下流まで流下し、カワムツなどの稚魚と混群を作っていることがある。
 これまでの調査では、松浦川本流と六角川からは、確認されていない。両河川とも規模の割には源流部の標高が低いため、夏の高水温に耐えられず、生息しないのだろうと思っていたが、六角川の場合、本流にはいないが水田のわきの用水路や、谷筋の細流の方には生息しているらしい。
 これらの両河川の上流部は河床が岩盤むき出しの状態で、隠れ家になるような浮き石が少ない。どうも水温よりも河床型の方が重要な要素らしい。そういえば水槽内では確かに水温25℃位までは平気である。
 ヌルッとした手触りから「あぶらめ」「あぶらばや」などと呼ばれるが、この呼称は、平野部ではヌメリのあるムギツクやカワヒガイを指すことがある。
 また、体色や味が不味なことから「どろばえ」「くそばえ」等の地方名がある。なお、標準和名のタカハヤは東日本に多い本物のアブラハヤより尾柄高が高いことからつけられた名前である。
 産卵期は3~8月と割合長いが他の多くの魚のような美しい婚姻色はない。ただ雌の上吻が、天狗の鼻を思わせるように突出するだけである。これは、産卵を砂礫の中に突入して行うための適応らしい。

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