淡水魚詳細

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ツチフキ    コイ科    絶滅危惧ⅠB類

1992.5.5 多布施川水系のクリーク(佐賀市)

学名Abbottina rivularis  大きさ10cm
地方名かまつか、かもつか、ぎょうとく、じょうとく、すなせせり、すなもぐり、どうきょう、どうきゅう
生息域中~下流域、用水路、クリーク
内容 流れのある河川の砂礫~砂底にはカマツカが住んでいるが、流れのあまりない用水路や水通しの良いクリークなど浅く、泥気の多い所には短いひげを持つツチフキが住んでいる。
 ツチフキは体色といい、体つきといいカマツカによく似ている。区別に自信がない場合は、裏側から口を見ると簡単に見分けることができる。カマツカの口には、絨毯を連想させる発達した乳頭状突起がびっしりと生えているがツチフキには見られない。また、吻部が短く、目の前方にくぼみがあり額が「おでこ」状に飛び出して見える。また、全体にずんぐりした感じがする。
 成熟した雄は背ビレがアンバランスなほど大きく伸長する。また、尻ビレや腹ビレは山吹色に染まり意外と美しい。また、頭部および胸ビレ前縁に追い星を生じる。産卵は水深50cm以下の柔らかい泥底に雄が掘った直径20~40cmほどの浅い窪地状の産卵床に行われ、やはり雄によって保護される。卵は寒天質様物質を多く含み2.5~3㎜ほどで周囲の泥が付着しており、さながら「泥まんじゅう」といった感じである。
 カマツカに最も近縁なコイ科の底生魚で泥には潜るが、カマツカのように砂に潜ることはない。水槽にスカベンジャー(お掃除屋さん)として入れておくならツチフキに限る。
 どこにでもいそうな、とぼけた顔をした魚であるが、分布域は意外と狭く、琵琶湖以西~岡山までと福岡・佐賀に不連続的に自然分布するとされる。

胸ビレ前縁にも追い星が発達している 1994.5.1 多布施川水系佐賀城跡南堀(佐賀市)


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