淡水魚詳細

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ドジョウ    ドジョウ科    情報不足

1992.8.9 田手川(吉野ヶ里町(旧東脊振村))

学名Misgurnus anguillicaudatus  大きさ12cm
地方名どじょう、どじゅう、どんじゅう、きねかんどじょう、きねどじょう
生息域上流域の下部~下流域、細流、水田
内容 河川よりも、小川や水田わきの用水路などに生息するなじみ深い魚である。地方名の「きねかん-」や「きね-」は特に大型のものを指す呼称である。
 ドジョウの生活する環境は、干上がったり夏場には水温が40℃を超え酸欠になることもある厳しい環境である。そうした環境に生活するドジョウは”魚離れ”した能力を持っている。皮膚が乾燥しない程度の水分があれば泥の中に潜って雨が降るのを待つことができるし、酸素はえら呼吸だけでなく、皮膚呼吸や腸呼吸によって補うことができる。たらいに入れておくと、ちょろちょろと水面へ上がってきては空気を飲み込み、底へ降りながら肛門から気泡を出すのを見ることができる。関東には、その様子から「おどりこ」という地方名もある。
 雌雄の区別は、胸ビレを見れば容易に見分けられる。つまり、雄の胸ビレは大きく先が尖っているが、雌はその2/3ほどしかなく先端は丸い。また、雄の胸ビレ基部には数㎜ほどの軟骨質の骨質盤が見られる。
 ドジョウといえば、かつては農村部の子供の小遣い銭稼ぎのタネだった。私の父親の体験では竹で編んだテボを水路にしかけて翌朝捕獲し、行商人に買い取ってもらっていたらしい。
 それほど、どこにでもいたドジョウも現在の子供達にとっては見たことのない魚の一つになってしまったようだ。水槽に飼育しているドジョウを見て「これウナギ?」と聞く子供たちは意外に多い。現在ではドジョウを探すならば平野部でなく、かえって圃場整備が行われていない山間の水田の方が確実である。

雄の胸ビレは大きく尖っている 1994.5.27 大串川水系のため池(佐賀市富士町) 古川雅通氏捕獲

雌の胸ビレは小さく丸みを帯びる 1994.5.27(同上) 古川雅通氏捕獲


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