淡水魚詳細

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アリアケギバチ    ギギ科    絶滅危惧Ⅱ類

1993.10.11 多布施川(佐賀市) 古川国夫氏捕獲

学名Tachysurus aurantiacus  大きさ20cm
地方名ぎぎゅう、ぎんぎゅう、ぎゅうぎゅう、ぎんぎょ、ぎんぎょばち、きんぎょばち、ぎぎょ、しゃち、へぶいぎんぎょ
生息域上~下流域、湖沼
内容 陸に上げると胸ビレと付け根の骨をすり合わせてギュッギュッと音を立てること、背ビレと胸ビレの棘の先端に弱い毒があり、不用意につかむとハチに刺されたような痛みを感じることから、県内には「ぎんぎょばち」をはじめ多くの地方名がある。
 ギバチは奇妙な分布をすることでも知られていた魚であった。東海から中四国に近縁なハゲギギをはさんで、北陸以北の北日本と九州に分布域が隔離されているのである。近年になって、同一種と思われていた北日本のギバチと九州のギバチに染色体数や遺伝子に明瞭な相違があることが発見され、九州産のギバチはアリアケギバチとして、別種とされるようになった。
 アリアケギバチは、国内で生息が最も危険な状態にある「絶滅危惧種」のひとつである。
 昼間は、流れの緩やかな淵尻の石の下や物陰にひそみ、夜間や雨後の濁り水に行動し水生昆虫などを捕食する。水槽中では昼間でも冷凍赤虫やミミズなどを好んで捕食し、比較的飼育しやすい魚である。
 県内では、厳木川、中川、浜川、多布施川から確認されている。夜行性の魚でもあり、昼間が中心の調査では、まず確認されないが、様々な地方名の存在が示すように、かつては広くクリークにも生息した魚であり、現在でも意外と多くの河川に生存している可能性もある。生息が確認された地域は、いずれも適当な流れがあり、浮き石や隙間のあいた石垣や水草など隠れ家が豊富な地点である。

幼魚 1994.9 多布施川(佐賀市) 古川国夫氏捕獲

アリアケギバチの顔 1993.10.11 (同上)


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