淡水魚詳細

詳細表示です。

ナマズ    ナマズ科    

「なまず」のサイズになると体色は灰一色になる 1991.8.28 晴気川水系のクリーク(小城市牛津町)

学名Silurus asotus  大きさ60cm
地方名なまず、ひょうたんご、ひゅうたんご、ひょうたん、ひゅうたん
生息域中~下流域、クリーク、ため池
内容 「オタマジャクシはカエルの子…」という童謡があるが、初めてナマズの子を見た時、なるほどと思った。胸ビレがなければ、ひげのはえた黒いオタマジャクシにしか見えなかったからである。
 この頃は、6本のヒゲを持っているが、成長して数cmになる頃には1対が退化して、親と同様に4本のヒゲを持つようになる。
 県内では、「なまず」は30cm以上の成魚を指し、20cm以下の未成魚は「ひゅうたん」「ひょうたんご」などと呼ばれる。
 産卵は梅雨の大雨の翌朝に水の落ち口から水田に侵入して行われる。梅雨の早朝に、フナやコイに混じって、水田でバシャバシャと一段と激しく飛沫を上げているのはナマズである。雌に雄がリング状に巻き付いて腹部を圧迫し産卵を促す。近年減少したドジョウの産卵もほぼ同じである。
 これらの魚が水田で産卵するのは、水温が高く成長が速いこと、捕食者である大型の魚がいないこと、そして餌となるミジンコなどが豊富なことなどである。一歩間違えば干物になる可能性もあるが、その危険性を差し引いても、利点の方が大きいのであろう。
 ところが、多くの水田がジャンボタニシの侵入を防ぐため水面上に突き出した塩ビ管を通して排水するようになったため産卵場となりうる水田が減少し、「あがりうお」と呼ばれる水田で産卵する魚たちの姿もあまり見られなくなった。
 近年、河川の改修については、水辺の環境を重視した「多自然型工法」を導入する方向に変わってきた。ぜひ、河川と接続する小水路や水田との連絡性も考慮して欲しいものである。

幼魚 1993.7 六角川水系のクリーク(白石町六角)


「佐賀の自然デジタル大百科事典」に掲載しているデータ(文章・写真等)の複製(印刷、ハードコピー等)、転載等は、学校教育に使用される場合等を除き、無許可での複製・転載を禁止します。詳しくは利用案内をご覧ください。