淡水魚詳細

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アカザ    アカザ科    絶滅危惧Ⅱ類

1996.9 筑後川水系(福岡県)

学名Liobagrus reini  大きさ10cm
地方名あかなまず、うまんくそぎんぎょ
生息域上~中流域
内容 宮城-秋田以南に分布する日本固有種である。アカザの仲間は朝鮮半島、長江以南の中国、台湾に数種が知られるが、国内では一種でアカザ科を形成する。
 体色は赤レンガ色で、頭部は縦扁し口の周囲には8本のヒゲを持つ。比較的類縁関係の近いギバチと同様に胸ビレと背ビレの棘に毒があり、不用意につかむとかなり痛い目にあう。
 卵は黄色で、寒天質に包まれているため4.6㎜ほどと大きく、流れのかなり速い瀬の石の下に100個程度産着されて雌によって保護される。
 水質が良好で浮き石の多い礫底で、石のまわりや隙間を落ち着きなくチョロチョロと泳ぎまわって水生昆虫などを捕食する。
 学生時代に大変お世話になった先輩の調査に同行して、アマゴやイワナ(ゴギ)の生息する上流域で数回お目にかかったことがある。その当時でも平野部ではアカザは見られず、二人とも河川上流部の冷水域に生息する魚と信じていた。後に、中流域にも見られる魚であったのだが生息環境や水質の悪化によって、結果的にその様なところに生き残っているに過ぎないことを先生から教わり驚いた覚えがある。
 県内では、1978年に筑後川に確認例が、田手川に生息の可能性が示唆されているのみであったが、1993年4月に厳木川で、湯浅卓雄氏(岡山市)によって久しぶりに確認された。
 夜行性の魚で、もともと九州では数が少ない魚であることから、一般にはほとんど知られていないようである。なお、地方名の「うまんくそぎんぎょ」は田手川、「あかなまず」は城原川の中流域で収集したものであるが、必ずしも本種を指すとは断定できないもののここに明記しておく。

1996.9 筑後川水系(福岡県)


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