淡水魚詳細

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ワカサギ    キュウリウオ科    国内移入種

1993.12.11 多布施川水系佐賀城跡南堀(佐賀市)

学名Hypomesus nipponensis  大きさ11cm
地方名わかさぎ
生息域湖沼
内容 ワカサギはキュウリウオ科の魚で、アユやシシャモのように背ビレの後に脂ビレがあり、魚体からは野菜のキュウリのような匂いがする。また腹ビレが背ビレよりも前に位置するのが特徴である。
 北方性の魚で、本来日本海側では島根以北、太平洋側では利根川以北に自然分布する回遊魚である。冬季に氷結した湖で氷に穴をあけて釣るあの魚である。水質や水温への適応性が高く、降海できない場合には湖などに簡単に陸封される特徴があり、現在では全国のダム湖などに移植されている。
 佐賀県にも以前北山湖に放流され、毎年春先には北山湖に流入する河川に川底が見えないほど大量に遡上する光景が見られたという。しかし、ブラックバスが放流された現在では壊滅状態である。
 ところが、1993年10月下旬、知人から「多布施川でシシャモのような魚がとれた」との電話をいただいた。冷蔵庫に保管してあったそれはワカサギであった。その後、佐賀城の南堀に立ち寄ったとき釣り人の魚籠の中にオイカワに混じっているのを見つけた。急遽さば虫を餌に釣り上げたのが、写真の個体である。また、それ以前にも巨勢川でも1970年代にキュウリの匂いのする魚が捕獲されており、これもワカサギと思われる。
 もともと、九州には分布しない魚であり、今回確認されたものが北山湖または、筑後川上流のダム湖等から流下したものの末裔であることはほぼ確実なのだが、それらが夏の間有明海で生育するのか、それとも佐賀城のお堀で生育するのかは不明である。

ワカサギ捕り かつては北山湖に流入する河川には大量のワカサギの群が見られた (1978.4 佐賀新聞)


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