淡水魚詳細

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タウナギ    タウナギ科    移入種

1992.6 八田江川水系のクリーク(佐賀市) 内川正美氏捕獲

学名Monopterus albus  大きさ80cm
地方名
生息域水田、ため池・クリーク
内容 「ヘビも飼ってるの?」初めて水槽の中のタウナギを見た人は、たいがいギョッとするようである。どう見てもオレンジ色のヘビにしか見えない。
 ヒレはほぼ完全に退化しており、背ビレ・尾ビレ・尻ビレが癒合してひだ状の隆起になっており、遊泳の役に立っているとは思えない。また、えらはあるが退化しており魚のくせに直接空気を吸えないと溺死する。また、お腹を上にして寝ていることもある。さらに、34cmほどまでは雌であるが46cm以上に成長すると雄に性転換するなど、とにかく妙な魚である。
 韓国から東南アジアまでに分布し、増血剤としてウナギより高値で取引されるという。
 小型のものは水田にトンネルを掘って生活する。そのため棚田のある地方では、水田の水を漏らしてしまう困り者である。眼は、地下生活に適応してかメダカより小さくあまり見えてないようである。そのかわり匂いには敏感で、水槽内ではミミズを専食している。
 空気呼吸の比重が大きく、干上がってしまうような沼でも穴の中に潜むことができるし、雨後には陸上を移動することもあるという。ときどき鎌首をもたげるようにして水面に口先をあげて空気を吸う。空気は、口腔内に蓄えられるが、この時頭部の直径が1cmほども膨らむ。
 近年、タウナギは本州・九州・中国北部・台湾に分布する系統、中国南部に分布する系統、琉球列島に分布する系統の3つの系統が明らかにされた。これらの系統が「別種」レベルに分化したものなのか、「亜種」または「型」程度のレベルの違いなのかは、今後の判断を待たなければならない。いずれにせよ、沖縄島のタウナギ個体群は環境省第4次レッドリストにおいて絶滅危惧ⅠA類に指定されている。
 これに対して、本州・九州のタウナギは中国北部・台湾に分布するものと同じ系統であることなどを根拠として移入されたものとみなされている。

空気を吸って、膨らんだ頭部 1992.6 (同上)

1992.6 (同上)


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