淡水魚詳細

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コノシロ    ニシン科    

幼魚 1994.8.11 松浦川(唐津市)

学名Konosirus punctatus  大きさ30cm
地方名おやのしゃくせん、このしろ、つなし、はびら、はびろ
生息域河口・汽水域
内容 夏に松浦川河口の松浦大堰の魚道を見ていると、網を入れなくても多くの魚を観察することができる。40cmほどの黒色の大型魚の大群はボラである。また、そのわきの浅瀬ではヨシノボリ類の稚魚の群が流れに抗して遡上の機会をうかがっている。流れの速い魚道のコンクリート壁の藻をつついているのはセスジボラ、ときどき姿を現すのがヒイラギやクサフグといった具合である。それらに混じって3~4cmほどのスリムな小魚が数十尾の群をなして、足下の急な流れに逆らって上っていく姿が見える。それがコノシロの幼魚である。
 体は側扁しており腹縁は鋭い稜線を形成し、全体として包丁を思わせるような形になっている。また、背ビレの最後方の軟条が糸状に長く伸びているのが最大の特徴である。
 ニシンの仲間は主にプランクトンを食べるプランクトンフィーダーであり、飼育にあたってはミジンコやブラインシュリンプ(アルテミア)を与えていたが、量の確保がたいへんである。ある日、試しに与えてみたミジンコウキクサ(1㎜ほどにしか成長しないウキクサの一種)を喜んで食べてくれたのには助かった。口を開けたまま、小刻みに上下に頭を振りながら目まぐるしく泳ぎ、ものの数分もたつとミジンコウキクサはすベてなくなってしまう。
 鮨ネタの「こはだ」は10cm前後のコノシロのことである。また、コノシロの幼魚に似た「はだら」「もうかり」と呼ばれる魚はサッパのことで、岡山名物の「ままかり漬け」の材料にされる。県内では利用されないため、岡山に向けて出荷されているらしい。

背ビレ後端の鰭条が伸張する 1994.8.11 (同上)


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