淡水魚詳細

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オオクチバス    サンフィッシュ科    移入種

1993.8.29 六角川(武雄市)

学名Micropterus salmoides  大きさ50cm
地方名ぶらっくばす、ばす
生息域中~下流域、クリーク・ため池、湖沼
内容 北米原産の魚で、一般にはブラックバスの名の方がとおりがよい。1925年に箱根の実業家がアメリカ合衆国のオレゴン州から取り寄せて自宅の池に飼っていたものが、芦ノ湖に脱走して定着したといわれている。魚食性が非常に強いため、芦ノ湖からの持ち出しが禁止されていたにもかかわらず、ルアーフィッシングの対象として各地のダム湖などにヤミ放流が行われ、現在では日本全国のほとんどの止水域に分布するようになっている。
 非常に貧食で、カムルチーのように人にこそ食いつかないが、動いているものであれば魚やエビをはじめ何にでも食いつく。
 脅えることを知らないようで、捕獲したばかりでも水槽に入れた途端に先住者を食い尽くすのに、ものの数分とかからない。
 水槽の中の惨劇と同じ事が天然の水系でも起こっている。淡水資源の宝庫である琵琶湖ではオオクチバスが爆発的に増加し、いたる所で群泳する姿が見られ、これに反比例するように在来魚が激減し、内水面漁業に大きな被害を与えているという。
 県内でも、いつの間にかダム湖に姿が見られるようになり、流下した幼魚が河川やクリークにも分布を広げている。
 味は白身で美味。老化防止に効果の高いタウリンを多量に含んでいる。芦ノ湖では高級魚として、琵琶湖では学校給食にも利用されている。健康と淡水生態系の保護のため、釣ったオオクチバスはキャッチアンドリリースなどせず、食べてしまいましょう。
 アメリカでは塩分濃度のかなり高い汽水域にも姿が見られるといい、筆者らも有明海内において、上げ潮に乗って餌を追うスズキ(せいご)に混じって餌を追う本種を捕獲している。

幼魚 1992.7.19 松浦川(武雄市山内町)


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