シマイサキ シマイサキ科 | |||
![]() 1995.10.7 玉島川(唐津市浜玉町) | |||
学名 | Rhyncopelates oxyrhynchus | 大きさ | 30cm |
地方名 | いのこいお、しまいっさき | ||
生息域 | 下流域、河口・汽水域 | ||
内容 | 国内では、富山湾以南の日本海沿岸や青森県以南の太平洋沿岸の内湾などの汽水域や浅い岩礁の周りに生息する魚である。国外では朝鮮半島からインドネシアにかけて分布する。いかにも海水魚という姿であるが、内湾で生活する幼魚期には川にもよく侵入し、純淡水域でも姿を見ることができる。 体側には特徴的な数本の黒い縦縞がある。同じシマイサキ科のコトヒキと似ているが、コトヒキの縞模様は背びれを中心に湾曲しており縞模様は目を通らないのに対し、シマイサキの縞模様は直線的で、この内の1本は上唇から目を通って尾びれに達している。 産卵は5~8月に沖合で行われる。8mmを超えるサイズの稚魚は砂浜の波打ち際にみられるが、1cmを超えるサイズになると汽水域に侵入するようになる。15mmまでの幼魚は全身が枯れ葉のような黒褐色である。 美味しい魚であるが、流通するほどは獲れないようである。釣り上げられると浮き袋を収縮させて、グウグウと音を出す。 和名は、「縞模様のあるイサキ」の意味であるが、「イサキ」は「イサキ科」に属している魚であり、「シマイサキ科」の「シマイサキ」とはかなり系統の異なる魚である。 |